世界中の為替市場で中心として扱われている通貨を基軸通貨といいます。2017年7月現在では、アメリカの米ドルが基軸通貨とされています。
基軸通貨はその時代ごとに、安定していて、強さもある国の通貨が選ばれます。
昔は、イギリスのポンドが基軸通貨だったこともありました。
基軸通貨であるアメリカの米ドルを中心に為替市場は動いているので、どの通貨からでも米ドルを直接買うことが可能です。
なので、FXでは米ドルが入った通貨ペアの事を、ドルストレートと呼んでいます。
今回はこのドルストレートについて詳しく解説していきます。
ドルストレートとは

ドル円やユーロ/ドルだけではなく、ドルが入っている通貨ペアは全て、ドルストレートと呼ばれています。
●米ドル(USD)/日本円(JPY)
●ユーロ(EUR)/米ドル(USD)
●豪ドル(AUD)/米ドル(USD)
●英ポンド(GBP)/米ドル(USD)
●米ドル(USD)/スイスフラン(CHF)
上記の通貨ペアは全てドルストレートです。
ですが、ドルストレートという用語は、クロス円と比べると、あまり聞かない言葉かもしれません。
基軸通貨ではない日本円(JPY)の場合、ユーロ/円(EUR/JPY)・ポンド/円(GBP/JPY)などの、日本円が絡む通貨ペアは全てクロス円と呼ばれています。
基軸通貨かそうではない通貨かによって、ストレートとクロスという呼び名に分けています。
現在、FXでは、基軸通貨である米ドルを中心にして、トレードが毎日行われており、その他の通貨は対米ドルとのトレードでレートが決まっていき、主として当事国同士の要因で通貨の強弱が決まっていきます。
そのため、ドル/円以外のドルストレートは、通常ではクロス円のトレードの影響を除いて、日本円からの影響はかなり低いと言えます。
一般的にFXでは、米ドル/円とクロス円だけで取引した時、全ての通貨ペアに米ドル/円の相場の動きが影響してしまう為、実際は値動きがかなり複雑になっていきます。
それに対し、ドルストレートをうまく活用すれば、米ドル/円の相場の動きに大きな影響受けることなく取引をする事が出来るので、通貨分散の効力が高まります。
ドルストレートとクロス円の違いとは?
まず、クロス円とドルストレートの違いについて説明します。
一番の違いはレンジではないかと思います。
クロス円はドル円のレートにも影響を受けてしまうので、レンジになりやすく、逆にドルストレートはレンジになりにくいという特徴があります。
ドルストレートは相場の動きが激しい
ドルストレートは上がる時にはどーんと上がって、下がるときはどーん下がります。
息つく暇もなく激しく上下を繰り返していくので、初心者の方には、レンジが無い事が逆に分かりづらくて、難しく感じてしまうかもしれません。
ちょっと考え事をしている間にどんどんあがってきて、急いでエントリーしたら、その後一気に下がる!
なんてことが日常茶飯事です。
利益をあげやすいのはドルストレート
やはり、稼ぎやすいのはレンジの無いドルストレートです。
FXをやっている方たちの間でも、スイングトレードをやるなら、ドルストレートだと言われています。
まとめ
今回はドルストレートについてお話させて頂きました、初心者の方には難しいと敬遠される方も多いと思いますが、これから先も、利益を上げ続けていくためには、いずれは避けては通れなくなると思います。
クロス円についてはまた次回以降にお話させて頂きます。
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