今回はFXの基本注文を応用した注文方法の1つである、OCO注文についてお話していきます。
OCO(オーシーオー)注文について
OCO(オーシーオー)注文は、FXの基本の注文方法を応用した注文方法です。
OCO注文とは『one side done then cancel the other』の略で、これからの相場の動きが読みにくい時などに、同時に2つの種類の違う注文を出しておいて、そのうちの一方が成立したら、もう片方が自動的にキャンセルされるという、とても使い勝手のよい注文方法です。
この注文方法は利益確定とロスカットを同時行いたい時にもよく使われます。
OCO注文には優先順位は存在しません。初心者の方にもわかりやすいように1つ例をあげます。
たとえば、1ドル=100円の時に既にポジションを持っていて、決済注文でOCO注文を使うとします。
現在、為替レートが上昇中で、1ドル=104円となっていて4円の利益を得ています。
今決済してしまえば4円の利益が確定します。ですが、これからレートが上がっていくとしたら、ここでやめてしまえばその分の利益を逃してしまう事になります。
かといって、逆に予想に反してに為替レートが下がってしまえば、ここで決済をしないと損失になってしまう可能性もあります。
それを防ぐ為には、106円の指値の売り注文と102円の逆指値の売り注文を同時に出すのです。
そうすれば、指値の売り注文が成立した時は6円の利益確定になり、反対に逆指値の売りが成立したとしても、2円の利益確定になります。
つまり、OCO注文を使えば、これからの相場の動きが読みづらく、どうしたらいいのか迷ったときに、指値と逆指値の2つの決済注文を同時に注文する事が出来るのです。
OCO注文の種類
OCO注文は、新規注文と決済注文の両方に利用可能です。
どちらとも指値と逆指値を指定する事ができます。
わかりやすいように、新規注文と決済注文時にOCO注文を使ってみた時の組合せをご紹介します。
OCO新規注文での組合せの場合
●買い指値・売り指値
●買い指値・買い逆指値
●買い逆指値・売り逆指値
●売り指値・売り逆指値
OCO決済注文での組合せの場合
●買い指値・買い逆指値
●売り指値・売り逆指値
上記のように、OCO注文にはとても多くの組合せ方があるのですが、
新規注文よりも決済注文で利用する事が多いです。
それはなぜかと言うと、利益確定とロスカット、どちらにも対応ができるからです。
OCO注文の注意する点はあるのか?
OCO注文では注意が必要な点は特にはないのですが、
よくある間違いとして、指値と逆指値の価格を間違えてしまうことがるようです。
下がった時は買って、上がった時は売るのが指値注文で、指値とは逆で、下がった時は売って、上がった時は買うのが逆指値注文です。
まとめ
今回はOCO注文について解説させて頂きました。OCO注文は損失を抑えることが出来るとても有効的な注文方法のひとつですので、ぜひ活用してみてください。
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