今回はFXの基本注文を応用した注文方法の1つである、IFO注文についてお話していきます。
IFO注文について
IFOは『If Done+One side done then cancel the other order』の略で、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法で、IFDとOCO、2つの注文方法の特性が活かされています。
最初にIFD注文が成立した時、自動的にOCO注文が発注されます。
IFD注文は、決済注文は1つしかだすことはできませんが、OCO注文は1回の注文で、2つの決済注文がだせます。
つまりこの2つの注文方法を組み合わせれば、1度に3つの注文を出すことが出来て、決済注文も2つだせるようになります。
初心者の方にもわかりやすいように1つ例をあげます。
【例】
新規の指値注文で1ドル=99円になったら買う設定をします。
次に新規の指値注文が約定した時に備えて、1ドル106円の利益確定の売り注文と1ドル=95円になってしまった時にロスカットをする為の売り注文を出しておきます。
この場合、この先レートが上がって1ドル105円になれば、利益確定注文が発動して取引が完了すれば、6円の利益が確定します。
逆にこの先レートが下がって1ドル95円になってしまった時、ロスカット注文が発動して取引が完了すれば、損失を4円で抑える事ができます。
上記の例のように、IFO注文を使えば、『新規ポジションの確保』『利益確定のための決済注文』『損失限定のための決済注文』の全てをワンセットで行うことができるのです。
IFO注文の特徴
①IFD注文とOCO注文が組み合わさった注文方法
②1度に3つの注文を同時に出すことができる。
③新規の注文が約定した時に自動的に決済注文を出すことが出来る。
④決済注文が2つだせるので、利益確定とロスカットの注文が同時にできる(どちらかの決済注文が確定すれば、もう一方の注文は自動で取り消されます)。
新規注文が約定した後にOCO注文を行っても問題ないのですが、最初に決済注文も一緒に出してしまったほうが後が楽です。
電波が悪い所ではじめてしまった時、通常では、トレード中に電波が切れてしまって場合によっては損失に繋がってしまう可能性もあります。
ですが、IFO注文なら、決済注文までまとめて行うので、電波状況が悪くても問題ありません。
IFO注文で注意する点はあるのか?
IFO注文で注意する点は、注文方法に慣れるのに時間がかかる可能性があることです。
もともとIFD注文や、OCO注文を使用している方ならば問題はありませんが、初心者の方などが最初からIFO注文を使用する場合は全てをまとめて行う注文方法が難しいと思う方もいるようです。
その場合は最初はIFD注文やOCO注文をやってみて、慣れてからIFO注文を使用するのがよいのではないかと思います。
まとめ
IFO注文は、新規の注文と、それが成立した時に利益を確定する為の決済注文と損失を抑えるためのロスカット注文も同時に出せるので、とても使い勝手のいい注文方法です。
ぜひ活用してみてください。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。