ロスカットについては以前に少しお話したことがありました。
今回は初心者の方には特に知っておいて欲しい、ロスカットについて、焦点をあてて解説していきたいと思います。
ロスカットとは

ロスカットとは、一定の範囲以上の損失が発生してしまった場合、これ以上損失を拡大させない為、自動的にトレードを強制決済させるしくみの事をいいます。
株のように値幅制限いっぱいまで株価が上昇するストップ高や、値幅制限いっぱいまで株価が下落するストップ安といったしくみはFXにはないのです。
FXでは、レバレッジを高くすることが出来ますが、高くしすぎて、うまくいかなかった時は損失が大きくなってしまうことになりかねません。
何らかの対処をしなければ、不足金が発生することもあります。そういった危険を冒さない様に、不利益を防ぐために存在するのがロスカットです。
強制決済を事前に防ぐ方法とは
FXトレード中、設定したロスカットのラインを越えてしまったとしても、もしかしたら戻るかもしれないと思って、なかなか決済を決断できない方も多いと思います。
そうやって、ためらっているうちに損失がどんどん大きくなって、しまいには強制ロスカットされてしまう事になり兼ねません。
今回はそれを防ぐ方法をご紹介します。
●適切なレバレッジ率を設定する
FXを始める時に初心者の方が特に悩むのが、適切なレバレッジの設定でしょう。
レバレッジは2~3倍以下が妥当だと言われています。ですが、レバレッジが何倍なら大丈夫だと言い切ることはできません。
それは、予想に反して為替レートが急激に変動することがあるからです。また、変動の少ない通貨ペアや逆に変動が激しい通貨ペアなどがあるため、損失の予想をするのにもレバレッジだけでは限界があるからです。
大切なのは絶対に損をださないことではなく、できるだけ損失を少なくして利益を増やすことです。
まず最初に、1日に負うことのできる損失額を考えてみます。
最初に損失のことを考える事から始めるのは、気分がよくないかもしれませんが、損失が大きくなればなるほど、取り戻せなくなる可能性が高くなります。
損失額の限度は人によって判断が変るので、1日の限度は5千円~1万円までの方や、それより多い方もいるでしょう。
自分の普段の生活態度などを基準にして、よく考えて決めて下さい。
損失額を決めたら、今度はそれを基にレバレッジを決めていきます。
ロスカットがあるからって油断は禁物です。
FXとは利益を増やす為に行いますが、たとえトレードが上手くいっていたとしても、損失について忘れず注意していくのは大事なことです。
ロスカットは資産を守るために絶対に必要なものですが、FXで利益を得るためには、リスクを如何にコントロールしていくかにかかっています。
出来るだけロスカットに頼らず、自分で損失をコントロールすることで、利益を得るための近道になります。
初心者の方におすすめなのはトレードを行う時には必ずリスク管理のためのストップ注文を設定しましょう。
ストップ注文とは現在の価格より高いレートや不利なレートを設定して、その値にまでレートが動いたら、自動で決済を成立させてくれる注文方法です。
これを設定しておけばレートが損失に動いても、治められる範囲で決済を終わらせることができ、その逆でレートが目指していたところまで高くなった時には、レートが下がっていく前に決済を完了させることが出来ます。
まとめ
今回はロスカットについてお話させて頂きました。
初心者の方にとってロスカットがいかに重要なものなのかということがお分かり頂けたのではないかと思います。
リスクの高いトレードをしたいのならば、リスクの大きさを把握することが必要です、そうでないと、何かあったときに対処することが出来ないからです。
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