以前、為替の値動きの時間帯についてを解説しました。
⇒FX初心者に知っておいて欲しい!為替が動く時間帯今回は、曜日は月ごとの値動きについて掘り下げていってみたいと思います。
日や曜日の特徴
市場の動きには、ある程度のパターンがあります。
たとえば、午前10時では輸入企業からのドルを買う需要が強く、海外の債権や株式等を取り扱う投資信託からの、外貨を買う動きも活発です。
この状態は東京市場の特徴でもあり、相場は円安になります。
また、ポジションを保留していた注文が動き出す月曜日・金曜日はこの傾向が強く現れます。
五十日(ごとお日)という、日付の末尾に5、または0のつく日が重なる場合はさらに高確率でこの現象が起こるといって良いでしょう。
ただし、20日以降は輸出業者が支払い等を行うために、ドルを売って円に換えるような動きが強くなってきます。
この場合値動きが激しくなりやすいので、注意が必要です。
月の特徴

1月~12月まであり、これらにもそれぞれ特徴があります。
これらは外国の市場にも密接に関わってきます。
簡単に表にまとめてみました。
月 | 傾向 | 概要 |
1月 | 円高傾向 | 日本の金融機関の決済が3月にあるため、円が買われやすい。 |
2月 | 円高傾向 | アメリカの国債の利払いのため(2/15)、ドルで受け取った利子を円に換える需要が強まる。 |
3月 | 円高傾向 | 日本企業の決算の影響が強い。 |
4月 | 円安傾向 | 日本の投資信託会社などが、海外投資計画を動かすタイミングが4月である。 |
5月 | 円高傾向 | アメリカの国債の利払いのため(5/15)、ドルで受け取った利子を円に買える需要が強まる。 |
6月 | 円安傾向 | 各種投資が活発になる時期である。 |
7月 | 円安傾向 | 理由は明確ではないが、1994年から22年間のうち、15年が円安傾向にある。 |
8月 | 円高傾向 | アメリカの国債の利払いのため(8/15)、ドルで受け取った利子を円に換える需要が強まる。 |
9月 | 円高傾向 | 日本企業の決算の影響が強い。 |
10月 | 時折大きく動く年がある。11月のヘッジファンド決算に向けてのものと思われる。 | |
11月 | 円高傾向 | アメリカの国債の利払いのため(11/15)、ドルで受け取った利子を円に換える需要が強まる。 |
12月 | 円安傾向 | アメリカ企業の決算のため、円安傾向になりやすい。 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
月や曜日でも為替の値動きには傾向がある、というのがお分かりいただけたでしょうか?
こういった予測も加味しながら、チャート分析を行っていけば、次どう動くだろうか、という予測もできるようになってくるかと思います。
こういう傾向がある、ということを頭の片隅にでも置いておいていただければ幸いです。
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