FXの相場は、24時間絶え間なく動いています。
この変動は決まりきった動きであるわけではなく、様々な要因によって揺れ動いています。
日や月、時間などでの変動に関しては、以前も詳しく解説しました。
⇒FXの値動きを、初心者向けに曜日や月ごとに解説!こういったものにも様々な要因が絡み合って、相場は変動していきます。
今回は、変動に関する様々な要員を探っていってみましょう。
経済状態
例えば、アメリカが「これからアメリカの経済が良くなるであろう」という期待を持たせる政策を発表したとします。
経済が良くなる=その通貨が流通する(使用される)ということです。
これから景気が良くなっていく(であろう)国の通貨を買っておいて、価値が高まるまで持っておこう…と思うのは、自然なことかと思います。
これが、経済状態によって通貨が買われる原因です。
逆に、売られる原因としては、「今後経済状態が悪化するであろう」と思わせるような発表やニュースがあった場合ですね。
誰も、これから不景気になるであろう通貨を所持していたいと思わないから売られていくわけです。
しかし、日本円に関してはちょっと特殊なのです。
日本円の場合

日本が輸出によって大きな利益を得ている国だということは、ご存知でしょうか。
輸出しているということは、海外を相手に商品を売っているということです。
ということは、輸出相手の国の景気が悪くなる=日本の商品が売れなくなる、という考えが成り立ちます。
この考えにより、例え国の経済状況が良好であっても、海外の景気に左右されて日本の経済状況も悪化していくのではないかと考えられるのです。
上記のような理由で、日本の経済指標が上昇を示していても、あまり目立つ動きにならないことがままあります。
要するに、海外の景気が悪いと日本の相場もそれに引っ張られていってしまう傾向がある、ということです。
日本円は安全な通貨?
日本という国は、「経済大国」といわれるような国のひとつです。
よって「比較的相場が安定している」と考えられ、「安全な通貨」と見られています。
このような状況により、世界経済に不安な要素が見受けられる場合、日本円を買う傾向が頻発してきます。
何か世界的に大きな激震が走るようなニュースが飛び交った際は、日本円が買われていく様を目にすることができるでしょう。
まとめ
今回は、経済状態による為替の値動きについて少し掘り下げてみました。
日本円の動向に関しては、外国の景気に引っ張られるなど意外な面もあったかと思います。
FXでの取引を行う際は、こういった世界経済の動向にも耳を傾けていくことをお勧めします。
いろいろなところに張り巡らせたアンテナは、きっと今後のFX取引に役立ってくれるはずです。
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