FXの取引に役立つオプションの知識とは(バリア・オプション編)

原資産価格がある一定の値段に到達するかしないかで、権利が発生するか、または消滅したりするオプションのことをバリア・オプションといいます。

今回はこのバリア・オプションについての知識を、初心者の方にも分かりやすくお話していたいと思います。

バリア・オプションとは

バリア・オプションとは、特定の条件を前もって決めておいて、その条件に到達した時に発生するか、それとは逆に消滅したりするオプションの事です。

バリア・オプションには、ノックイン・オプションと、ノックアウト・オプションの2つが存在します。

また、バリア・オプションのバリアにも、シングル・バリアとダブル・バリアの2つが存在します。

シングル・バリアの方は、上にあるバリアと下にあるバリアの二つに分類され、後者のダブル・バリアは、原資産価格を挟んで上下両方にバリアを持っていて、その上下のバリアによっては、ノックアウトやノックインの組み合わせが違うものもあります。

このオプションの価格算出式については、上下バリアとノックイン・ノックアウトの組み合わせによって、それぞれ異なっています。

こういった条件をつけておけば、オプションの条件がうまく狭まって、通常のオプションと比較してもプレミアムが安くなったりします。

ノックアウト・オプションについて

ノックアウト・オプションとは支払期限までに為替相場が前もって条件として設定をしておいた金額に到達した時にオプションが消滅します。

このオプションが消滅する相場の事はノックアウト・プライスと呼ばれています。

たとえば、輸出企業の場合、ドル売り(ドルプット)・円買い(円コール)を権利行使価格95円で100万ドル買ったとします。

そして、ノックアウト・プライス(オプションの消滅する価格)を90円、プレミアムを1.00だという事にします。

支払期限日に直物レートが1ドル=95円以上であれば、市場の相場で100万ドル売ります。

95円以下の時には、オプションを利用して95円で100万ドルを売ります。

けれども、支払期限までに直物レートが1ドル=90円になった場合はこのオプションは消滅してしまうので、リスクのヘッジにはならなくなってしまいます。

ノックイン・オプションについて

ノックイン・オプションとは、支払期限までに為替相場が前もって条件として設定をしておいた金額に到達すれば、オプションが発生します。

このオプションが発生する相場の事はノックイン・プライスと呼ばれています。

たとえば、直物レートが1ドル=100円の場合、ドル買い(ドルコール)・円売り(円プット)を権利行使価格105円で100万ドル買ったとします。

ただし、ノックイン・プライス(このオプションが発生する価格)が102円、プレミアムを1.00という事にします。

そして支払期限日までに直物相場が1ドル=102円になれば、このオプションは発生します。

出来る限り早く発生することができれば、オプションに時間的な価値が残ります。

オプションが発生した後は、そのオプションを売ってしまうか、支払期限にオプションを利用してドルの買い持ちにするかのどちらかになります。

まとめ

今回はFX取引のバリア・オプションについて解説させて頂きました。

初心者の方にも分かり易く説明できていたら幸いです。