ドルには強い時と弱い時がある~こんな時に通貨は動く~

戦争が起きるとドル高になる??

ドルが動くのに必要なものに、「景気の動向」・「経常収支」・「地政学リスク」というものがあります。

アメリカは世界でも最大の国ということから、各国の紛争に関わって来ました。

その関係で、世界のどこかで戦争や紛争が起こるたびにドルを中心にした為替が大きく動く傾向があるのです。

かつては「有事のドル買い」と言われ、紛争が起こるたびに信用度の高いドルが買われ、その結果「ドル高」になる

傾向にありました。

しかし昨今では、地政学リスクが高まった場合は「有事の円買い」、「有事のスイスフラン買い」が目立つように

なってきます。なぜかと言えば、日本やスイスは紛争などの影響を受けにくいと思われるからです。

ちなみに、2001年の9・11同時多発テロが起きた時はアメリカが直接の攻撃対象だったため、

ドルは大きく値下がりしました。

通貨政策も為替を動かします

アメリカの通貨政策においては、時の大統領レーガンが「強いドル政策」を打ち出し、その結果ドル高がつづきました。

しかし、ずっとドル高がつづく中でアメリカの国内企業生産拠点が海外に移動する事により国内に残っている産業が

衰退していくいわゆる、産業空洞化が問題化したため今度はドル安政策(プラザ合意)が打ち出されました。

※プラザ合意:1985年9月、先進5か国蔵相・中央銀行総裁会議(G5)で発表された合意のこと。

 

各国の通貨~メジャー通過とマイナー通貨(代表的なもの)

【メジャー通過】

日本円(JPY)

米ドル、ユーロについて世界で3番目に取引量が多い。

貿易立国のため、海外要因で動くことの方が多く、アメリカとの連動制が高い。

長年にわたり、超低金利政策が採用されていたのでキャリートレードの対象になりやすい。

※キャリートレード:低金利通貨を調達し高金利通貨で運用する。金利差が利益となります。

 

米ドル(USD)

世界の軸通過と言われています。文字の通り、世界で最も取引量が多い。

各国間で取引される貿易決済も米ドルが主流。

そして、各国の中央銀行が外資の準備をする際も米ドルが使われます。

世界の政情が不安定になると「有事のドル買い」が起こると言われています。

 

 

【マイナー通貨】

韓国ウォン(KRW)

サムスンやヒュンダイといったグローバル企業を抱えている。

日本円に連動する傾向にあったが近年、日本円に対しウオン高がつづいている。

日本と同様、貿易立国であるため車や電子部品および機器の輸出に頼っている経済構造から

韓国はウォン高を嫌うので、為替介入には注意が必要。

 

香港ドル(HKD)

香港はイギリスから中国に返還された後も特別行政府として、自民元とは別の独立通過が流通しています。

香港ドルは米ドルと連動して動くようになっている。

金利は米ドルに比べると高いので米ドルリスク回避として買われやすい傾向にあります。